小児歯科
小児歯科について
当院のお児歯科の特徴
- 虫歯の早期発見と怖くない治療
- 虫歯にさせない環境づくり
- 全身の健やかな発達のお手伝い
当院では上記3つを柱とした診療を行っています。
小児歯科の治療方針
虫歯を作らないお口の環境づくり、子供が通いたくなる楽しい歯科医院を目指しています。
子供を治療する際に
気をつけていること
怖がっている子供を無理に押さえつけて治療するのではなく、虫歯の進行を抑えながら子供の成長を待ったり、歯医者の雰囲気に慣れてもらった上で、しっかり麻酔をして痛みなく治療をします。
虫歯の早期発見
仕事、子育てと忙しい現代。子供に虫歯を作りたくないと思っていても、どうしてもできてしまうことはありますよね。当院では、虫歯ができても早めに発見し、削らないでいい虫歯は進行を抑える処置を行い、削る必要がある虫歯も最小限の治療を心がけています。麻酔が必要な場合でも、表面に塗り薬をすることで、麻酔の痛みを最小限にすることが可能です。
嫌がっている子供を無理やり押さえつけて治療することはなく、できるようになるまで成長を待ちつつ、楽しく通える歯医者であるようにスタッフ一同頑張っています。
虫歯にさせない環境づくり
歯医者に通うだけでは虫歯は予防できません。しかし、保護者の方の少しの努力で子供の虫歯をゼロにすることが可能です。当院では、新たに虫歯を作らずにメンテナンスに通っていただける仕組みを皆様に提供しています。
全身の健やかな発達のお手伝い
近年、子供の歯並びがどんどん悪くなっていることをご存知でしょうか。現在、12〜20歳の方の不正咬合の割合は60%を超えると言われています。歯並びが悪いと見た目に影響するだけでなく、物をしっかり噛めないことで誤飲のリスクが高まったり、虫歯、歯周病になりやすかったり、最終的に残る歯の本数も減ってしまうというデータも出ています。
また、歯並びが悪くなる原因の一つに口呼吸がありますが、口呼吸があると顎の骨の発育が正常に進まず顔の形に影響を与えたり、顎の骨の発達が不良だと呼吸がスムーズにできず睡眠障害を起こしたり、IQの低下や学習障害が起きることもあると言われています。当院では子供の発育に着目し、それぞれの時期にあったご提案や場合によっては矯正までトータルで見ることができます。
子供の虫歯について
子供の虫歯の主な原因
食事回数と間食
基本的には食生活が原因です。甘いものに限らず、食事回数が多い、間食が多い(飴やガム、ジュースも間食です)、長い時間ダラダラ食べているなど、お口の中に何かを入れている時間が長ければ長いほど、虫歯リスクは高くなります。
お口の中には虫歯菌が全ての人にそもそも存在しています。虫歯菌は、食べ物や砂糖入りの飲み物を餌にして酸を作り、それが歯を溶かしてしまいます。しかし、上の図のように規則正しい食事をしていれば唾液が酸を中和して歯を元に戻してくれます。
では、食事回数、間食回数が多い方はどうでしょうか。唾液が酸を中和する時間がなく次から次にお口の中に何かが入っているため、歯どんどん溶けて穴が開いていきます。これが虫歯となります。
お口の中に残った汚れを歯磨きによって綺麗に落とすことで虫歯リスクを下げることはできますが、食習慣が悪いままだと虫歯をゼロにすることはできません。歯磨きがうまくできていない場合、とても虫歯になりやすいお口が出来上がってしまいます。
食生活と家庭環境
食生活と周りにいる人のお口の状態により大きく変わってきます。
親などの保護者の方が虫歯ができやすかったり虫歯が多く、そこから口移しをしたり箸やスプーンなどを使いまわすと多くの虫歯菌が子供に移ってしまい虫歯になりやすくなります。ただし、口の中の細菌のバランスは3歳ごろまでに決まってしまうため、それ以降は虫歯のなりやすさは大きく変化しません。
特に気をつけるポイント
保護者のお口の中も清潔に保ち、保護者から子供にできる限り虫歯菌を移さないようにしましょう。 間食は3歳までは1日2回、4歳以降は1日1回までとし、間食内容も砂糖が多いものやスナック菓子などはできるだけ避けてください。ジュースも間食時のみにしましょう。100%ジュースやスポーツドリンクも虫歯になりやすくなるため注意が必要です。
虫歯になりやすい人の特徴
- お口の中に虫歯菌が多い
- 唾液の酸の中和能力が低い
- 間食・食事回数が多い
- 普段の飲み物がお水やお茶以外の方
虫歯にさせない
その他のポイント
保護者の方のお口の状態が悪かったり虫歯菌や歯周病菌がたくさんいる状態だと、子供のお口の中も菌がたくさんいる状態になりやすくなり、虫歯リスクは高くなります。そのため、子どもだけでなく、周りの大人もしっかりとお口のケアを行ってお口必要があります。
虫歯はうつる?
虫歯自体が感染症のように人にうつることはありませんが、虫歯菌自体の数は3歳ごろまで周りの大人から大きく影響を受けます。お箸やスプーンの共有、まわしのみなどは避けましょう。
子供の虫歯予防について
子供の虫歯予防対策
-
自宅で行うケア
1日に一度は必ず仕上げ磨きを行い、毎日フッ素ジェルの塗布を行います。できればフロスを使って歯と歯の間のお掃除も行います。
-
歯医者で行うケア
虫歯、磨き残しのチェックと歯科医院でのみ使える高濃度のフッ素ジェルの塗布を行います。
乳歯も虫歯になります。
虫歯にならないためには?
必要なケア
- 規則正しい食習慣
- 最低1日1回の仕上げ磨きとフッ素塗布
乳歯の虫歯治療方法
麻酔をして虫歯をとり、プラスチックで埋めます。
虫歯がかなり大きい場合は神経を取ったり、被せ物をすることがあります。
乳歯を抜歯することは
ありますか?
虫歯が大きくて歯の頭がほぼ残らないような状態だと、歯を残すのが難しいため抜歯をすることがあります。また、歯の神経までばい菌感染して、その治療がうまくいかなかった場合も抜歯が必要になることがあります。あとは過剰な歯が永久歯が生えるのを邪魔していた場合、抜歯をします。
大人の歯が生えてきたが同部位の子供の歯が残っているという相談をよく受けますが、子供の歯が残っているかどうかは歯並びには関係しません。顎がしっかりと発育してスペースがあれば永久歯は必ずきれいに並びますし、そうでなければ抜いても歯はきれいに並びません。
赤ちゃんの歯並びについて
赤ちゃんの歯が生える時期は?
生後半年くらいから生えてくる子が多いですが、生後間も無く生えてくる子もおり、個人差が大きいです。
どこから順番に歯が生えますか?
下の前歯から生えてくることがほとんどです。
いつまでに生えそろうのが一般的ですか?また、生えてこないケースはありますか?
大体3歳ごろまでにほとんどの小児は歯が生え揃います。乳歯が生えてこないことは稀ですが、先天的な疾患があったり、過剰な歯が骨の中にあったりすると歯が生えてくるのを邪魔してしまうことがあります。また、これも稀ですが乳歯が一部先天的に欠損している場合もあります。
前歯がすきっ歯でも平気ですか?
歯並びが悪かったらまずいか?
子供のうちはすきっ歯なくらいがちょうど良いです。むしろ乳歯の間にピッタリ並んでいると、大人の歯に生え変わったときにスペースが足りずにガタガタになります。
乳歯の歯並びが既にがたついていたり、前歯の噛み合わせが上下で逆だったり、前歯が噛み合ってなかったりする場合は早期に対策が必要です。
赤ちゃんの歯磨きについて
いつから始めるのがベストか?
歯が生え始めた瞬間から歯磨きはしてください。
どんな歯ブラシがいいのか?
小児用の小さい歯ブラシならなんでもOKです。
歯磨きを嫌がらせないコツ
嫌がる子は何をしても嫌がるので、正しい体勢で素早く終わらせることです。慣れてくれば嫌がらなくなります。 また、歯医者さんごっこをして口の中を触られるのを慣れさせるという患者様もいらっしゃいましたし、すごく効果的でした。
1歳児・2歳児・3歳児が
虫歯になったら?
基本的に3歳までの小児は歯医者の椅子に座って大人しく治療をできる子が非常に少ないです。ですので、虫歯の進行抑制のお薬を塗って成長を見つつ、できるようになったら治療を行います。ただし、痛みがある場合は痛みを取り除く必要があるので、抑えて治療をすることもあります。